顔認証に「なりすまし防止」機能はなぜ必要なのか?顔認証の突破を防ぐ最新技術を徹底解説
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顔認証に「なりすまし防止」機能はなぜ必要なのか?顔認証の突破を防ぐ最新技術を徹底解説

2024/07/01

近年、顔認証技術は私たちの日常生活において重要な役割を果たすようになりました。スマートフォンのロック解除から空港のセキュリティチェックまで、顔認証は迅速で便利な本人確認手段として幅広く採用されています。しかし、その利便性の裏には、悪意ある第三者による「なりすまし」という重大なリスクが潜んでいます。顔認証の精度が向上する一方で、写真や動画を用いたなりすましの手法も進化しているため、信頼性を確保するためには高度ななりすまし防止機能が不可欠です。本記事では、特に顔認証に「なりすまし防止」機能が求められる具体的なケースを取り上げ、その重要性について詳しく探っていきます。

実際のシナリオで「なりすまし防止」機能が必要なケース

「なりすまし防止」機能が必要なケース

なりすまし防止機能が必要なケースとしては、次の点が挙げられます。

  1. モバイルデバイスのロック解除
  2. パソコンやシステムへのログイン
  3. 金融機関や口座開設での本人確認
  4. 入退室管理システム
  5. 空港や入管のセキュリティチェック
  6. 無人店舗やオンラインショッピング

1. モバイルデバイスのロック解除

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスには、個人情報や機密データが多数保存されています。これらのデバイスのロック解除に顔認証を利用する場合、写真や動画を使ったなりすましを防ぐ機能が不可欠です。特に、デバイスの紛失や盗難に備えたセキュリティ対策として、なりすまし防止機能は重要な役割を果たします。

2. パソコンやシステムへのログイン

モバイルデバイスと同様に、組織や仕事で使用するパソコンにも個人情報や機密データが多数保存されています。そのようなパソコンやシステムへのログインに顔認証を利用する場合でも、写真や動画を使ったなりすましを防ぐ機能が不可欠です。また近年では、自治体や官公庁のパソコンログイン等に多要素での認証が求められており、ひとつの要素として顔認証となりすまし防止機能を利用するケースが増えています。

3. 金融機関や口座開設での本人確認

金融機関では、顧客の資産を守るために高いセキュリティが求められます。銀行口座の開設やオンラインバンキングのログインに顔認証を利用する場合、なりすまし攻撃による不正アクセスを防ぐことが非常に重要です。不正アクセスによる資金流出や個人情報の漏洩を防ぐためには、顔認証システムに高度ななりすまし防止機能が必要となります。

4. 入退室管理システム

企業や公共施設の入退室管理システムにおいても、顔認証技術が活用されています。従業員や訪問者の出入りを管理するための顔認証システムにおいてなりすまし防止機能は必須です。警備員が配置できない場所や、セキュリティレベルの高いエリアにおいて関係者以外の侵入を防ぎ、施設内のセキュリティを確保するためには、顔認証となりすまし防止の精度と信頼性が求められます。

5. 空港や入管のセキュリティチェック

空港や入管でのセキュリティチェックでは、迅速かつ確実な本人確認が求められます。ここで顔認証技術が利用される場合、なりすまし防止機能が特に重要です。なりすましによる不正入国やテロリストの侵入を防ぐために、顔認証システムに高性能ななりすまし防止機能が求められます。

6. 無人店舗やオンラインショッピング

無人店舗やオンラインショッピングの決済時にも顔認証が利用されることがあります。特に高額商品や定期購入の際、なりすましによる不正購入を防ぐために、顔認証システムには信頼性の高いなりすまし防止機能が求められます。顧客の個人情報と資金を守るためには、これらの対策が欠かせません。

「なりすまし防止」を利用するプラットフォーム

「なりすまし防止」を利用するプラットフォーム

「なりすまし防止」機能が必要なケースで上げたような、様々なサービスを実現する上で、「なりすまし防止」機能を利用するプラットフォームを設定する必要があります。

具体的にはエッジ端末側で実装するのか?クラウド側で実装するのか?という選択になります。エッジとクラウド、それぞれのアプローチには独自の強みがあり、顔認証システムのなりすまし防止機能を最適化するためには、これらの技術を状況に応じて組み合わせることが重要です。

エッジでの「なりすまし防止」

エッジコンピューティングは、データ処理をデバイスの近くで行う技術です。これにより、リアルタイムでのデータ処理が可能となり、顔認証システムにおける「なりすまし防止」機能も強化されます。エッジでのなりすまし防止には以下のような利点があります。

  • 専用のデバイスを使用したリアルタイムで高精度な認証

    エッジコンピューティングでは深度情報を取得可能な3Dカメラや、赤外線情報を同時に取得可能なIRカメラなど、なりすまし防止を実現する上で重要な専用デバイスを利用して、リアルタイムにデータを処理することが可能です。例えば、スマートフォンのロック解除時や顔認証ターミナルでの入退管理など、1秒以下でユーザーの顔を認識し、写真や動画によるなりすましを防ぐ事が可能です。

  • データのプライバシー保護

    エッジでのデータ処理は、クラウドにデータを送信する必要がないため、ユーザーのプライバシー保護にも貢献します。個人の顔データがデバイス内で処理されることで、データ漏洩のリスクが低減されます。これにより、ユーザーは安心して顔認証技術を利用することができます。

  • オフライン環境での対応

    エッジコンピューティングは、インターネット接続が不安定な環境やオフライン環境でも動作します。これにより、常に高いセキュリティレベルを維持しながら顔認証を行うことができます。例えば、遠隔地の工場など、インターネット接続が困難な場所でも顔認証システムが確実に機能します。

クラウドでの「なりすまし防止」

クラウドコンピューティングは、インターネットを介してデータを処理・保存する技術です。顔認証システムにおける「なりすまし防止」機能もクラウドを活用することで、さらなる強化が図れます。クラウドでのなりすまし防止には以下のような利点があります。

  • Webサービスでの利用

    クラウドでの実装は既存のWebベースでのシステムと親和性が高く、Webサービス内へ顔認証による「なりすまし防止」機能をシームレスに実装することが可能になります。ユーザーは既存のWebサービス内で確実な本人確認が可能となり、よりセキュリティレベルの高いサービスを安全に提供することが可能となります。

  • プラットフォーム依存性の低い実装

    クラウドを利用することで、専用のハードウェアが存在しない状況においても、一般的なWebカメラとブラウザを使用して、顔認証となりすまし防止機能を利用した本人確認機能を利用する事が可能となります。モバイルデバイスやPC等のプラットフォームの依存性を低減することにより、サポートコストを低減することが可能になります。

  • 大規模なユーザーデータベースとの連携

    クラウドを利用することで、登録ユーザー数が100万人を超えるような大規模なデータベースを持つサービスにおいても、数秒程度の認証スピードでなりすまし防止を利用した本人確認を行う事が可能です。

FaceMe® の提供する「なりすまし防止」機能

FaceMe® の提供する「なりすまし防止」機能

サイバーリンクが提供する顔認証技術「FaceMe®」を使用して「なりすまし防止」を利用する場合、FaceMe® SDKでのエッジ端末上の実装や、FaceMe® Platformを使用したクラウド、オンプレミスでの実装が可能となっており、前述の様々なシナリオに対応する事が可能となっています。ここではFaceMe®が提供する特徴的な「なりすまし防止」機能を解説します。

2Dなりすまし防止機能 Passiveモード

一般的なWebカメラ(RGBカメラ)を利用して「なりすまし」判定を行います。

認証判定に、「人間らしさ」(生体判定スコア)をカメラ画像から測定して「なりすまし」を判定します。認証対象は画面内のサークルに顔の位置を移動して合わせる必要がありますが、マスクをしたままでも認証を行う事が可能です。ジェスチャー等を求める事が無い為、判定は1ステップのみとなり、数秒で判定が可能です。

写真、動画、3Dマスクによる「なりすまし」を判定する事が可能です。

※FaceMe® SDK、FaceMe® Platformを使用したエッジ、クラウド、オンプレミス実装が可能です。

2Dなりすまし防止機能 Interactiveモード

一般的なWebカメラ(RGBカメラ)を利用して「なりすまし」判定を行います。

認証判定に、「人間らしさ」(生体判定スコア)と、ジェスチャー判定により「なりすまし」を判定します。認証対象は画面内のサークルに顔の位置を移動して合わせる必要がありますが、マスクをしたままでも認証を行う事が可能です。1ステップでの「人間らしさ」の判定に失敗すると、ジェスチャー(複数ステップ)に移行してジェスチャー判定を行います。2ステップ以上の判定となる場合、Passiveモードより少し判定に時間が掛かりますが、Passiveモードより認証成功率が高い事が特徴です。

写真、動画、3Dマスク、による「なりすまし」を判定する事が可能です。

※FaceMe® SDK、FaceMe® Platformを使用したエッジ、クラウド、オンプレミス実装が可能です。

3Dなりすまし防止機能

FaceIDやRealSenseなど深度カメラを利用して「なりすまし」判定を行います。

認証判定に、深度カメラから取得する深度情報とRGBカメラから取得する2次元情報から得られる情報を比較して「なりすまし」を判定します。認証対象はカメラの認証距離に合わせて前後に移動する必要がありますが、認証範囲内であれば何処でも認証が可能となります。マスクをしたままでの認証の可否は深度カメラの性能に依存します。特徴として範囲内に入れば1秒以下で高速に認証する事が可能となります。

写真、動画、3Dマスク(デバイス依存)、による「なりすまし」を判定する事が可能です。

※FaceMe® SDKでのエッジ実装が必要です。

IRなりすまし防止機能

IRとRGBの2種類のカメラを利用して「なりすまし」判定を行います。

認証判定に、IRカメラが取得する映像とRGBカメラが取得する映像から得られる情報をAIで判断して「なりすまし」を判定します。認証対象はカメラの認証距離に合わせて前後に移動する必要があります、マスクをしたままでの認証の可否はIRカメラの性能に依存します。特徴として3Dカメラより若干認証に時間はかかりますが、ハードウェアのコストが安価です。

写真、ビデオ、3Dマスクによる「なりすまし」を判定する事が可能です。

※FaceMe® SDKでのエッジ実装が必要です。

FaceMe SecurityのFaceTerminal端末では、主にIR+RGB形式のなりすまし防止機能を採用しており、入退時管理でのなりすましによる攻撃を防止する事が可能です。

まとめ

顔認証技術は、さまざまな分野において便利で安全な本人確認手段として活用されています。しかし、なりすまし攻撃に対する防御策を講じなければ、その信頼性は大きく損なわれる可能性があります。なりすまし防止機能が特に重要となるケースを理解し、適切な対策を講じることが必要です。顔認証システムの進化とともに、セキュリティ対策もさらに強化されることが期待されます。

FaceMe®は、セキュリティ、アクセス制御、公共サービス、フィンテックなどの多くのシナリオにおいて高精度な「なりすまし防止」による本人確認を行う事が可能なソリューションを実現することが可能です。高速で信頼性が高く、正確で柔軟性に優れた顔認証ソリューションを、ソリューションビルダーやシステムインテグレーターに提供しています。

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